「あんた・・・相変わらず熱々なのはいいんだけど
さすがに そのキスマークは
目立ちすぎだってば・・・」


「へ!?キスマーク!?」


そ、そういえば・・・


とっさに噛まれたと思っていた場所を手で押さえた。


「気づかなかったの?」


「あー・・・・いや・・まぁ・・・」


まさか 出かける直前に
そんなキスマークをつけてたなんて
考えもしなかったわけで・・・


「まーったく・・・・
ほら、私のマフラー貸してあげるから
巻いときなよ」


「はい・・・・ありがと・・」



美香から渡されたマフラーを巻くと


「ではー そろそろ時間なので
始めたいと思います。
みなさん
飲み物は行き渡りましたでしょうか?
それでは
かんぱーいっ」


と、賑やかな同窓会は幕を開けた。



けれど・・・・


私と美香は 同窓会の意味もなく
2人で 近況について
語り ほぼ 他の人との会話はないまま・・・