しんしんと雪が降り積もる放課後。



今日は、彼氏である真田くんの家におじゃましています。



「飲み物、お茶しかなかった。これで我慢して」



なぜか微笑みながら、私の前にお茶の入ったコップをおいた彼。



「いいよ、全然。お茶、好きだから」



「…うん、知ってる。だって、お昼のときいつもお茶飲んでるの、隣で見てるし!」



「俺が結菜のことで知らないことなんてないし!」なんて言って、嬉しそうに笑う。



そんな彼を、愛しいと思わなかった日はなかった。



でも………