ついたのは旧音楽室。

ここは新音楽室が出来てから全く使われていない。

そのせいかちょっと埃っぽい。

「いい加減、離していただけませんか?」

「……………」

無視か、おい。

「なにか用事があるんじゃないんですか?」

「あぁ。」

「早く終わらせてください」

「お前俺のこときらいだろ。」

え、なに急に。

「図星でなにも言えないか?笑」

なにこの笑顔ムカツク。

「用ってそれだけ?なら帰る」

そう言って音楽室を出ようとした。

「明日から、昼休みはここにこいよ。」

はあ?嫌だし。

「嫌とかいわせねぇ。ちゃんとつぐなえ」

なにをですか。

そう聞こうとしたけど、彼の左腕がさっきから動いていない。

「え。もしかして、その左腕、、」

「お前が勢い良くぶつかってきたから、左肩が痛くて腕がうごかせねぇんだよ。」

やってしまった。

「すみませんでした。医療費は負担します。」

「そんなんいらねぇ。そのかわり、
昼休みはここにこいよ?」

「はあ。なんでですか。」

「お前と一緒にいたいから、じゃだめか?///」

ドキッ

え、なんでこんなやつにドキドキしてるの?

「わかった。」