「あの龍くんだから嫌なの。」

「なんで瑠依ってばそんなに嫌うかなー?」

「何回もゆってるやん。笑
ヤンキーは嫌いなの。偏見かも知んないけど、怖いイメージしかないもん。
あと、制服もゆるゆるでちゃんと着れないのか!って思うし。
なんでみんなあんな男が好きなのか、
わからないわ。」

「はいはい。笑 で。なんでぶつかったの?」

「急いでて。角まがったらどーんって。」

「ありゃー。笑」

「んで、すみません。を連呼して逃げてきた。」

「瑠衣ってほんとに嫌いな人には冷たいよね笑」

「嫌いな人と仲よく話すとかありえん!」

「神崎 瑠依いる?」

廊下から私の名前を呼ぶ声がした。

「げ。桐島 龍。」

なんでいんの?謝ったじゃん。

『きゃー!龍くんだぁっ!』

『龍くん、どうしたのぉ?』

女子たちは騒ぎ出し、男子も、、

『おー、龍やん!なんかようか?』

『おい、龍!今日遊ぼーぜ!』

なぜか騒ぎ出す。

「神崎 瑠依よんでくれる?」

まじか。やめてくれ。

私は、とっさに美華の後ろに隠れた。

『瑠依ー?龍くんがよんでるよー?』

そんなに仲良くないクラスメイトに呼ばれた。

「瑠依。もういってきな。あとでいろいろ聞いてあげるから。」

「美華あ。私を見捨てるのか?」

あーもうやだ。泣きそうになってきた。

「泣くな!このクラスメイトの視線に
私はもう耐えれないから、早くいって。」

みると、クラスメイト全員が私達をみてた。

しょうがない。行くしかないか。

覚悟を決めて、桐島 龍に近づき

「なに。」

無表情で言い放った。

「ここじゃあれだから。」

そう言うと彼は、私の腕を引っ張って歩き始めた。

「ちょ!なんなの?」

「いいから黙ってついてこい。」

怖くて怖くてなにも言えなくなった。