はあああああ。

今日はついてないな。

私は、北桜学園に通う高校2年生。

神崎 瑠依(かんざき るい)

勉強、運動、共に普通。

常にスッピン、髪もめんどくさいから

寝ぐせを直しただけの黒のストレート。

ようするに、いまどきの女子高生とは

かけ離れている。

顔も普通。

なんの取り柄もない私は、今まで

何事もなくすごしてきた。

「瑠依ー!遅いよ〜」

「ごめん、美華。笑」

川原 美華(かわはら みか)

名前のとおり、美しい華みたいな娘。

小学校のとき名簿が前後で、仲良くなった。

それいらい、美華は私にはなくてはならない存在。

「もー、ジュース買いに行くのになんでそんなに遅くなるかなー笑」

「……最悪。」

嫌なこと思い出したああ(泣)

「ど、どした?笑」

「桐島 龍にぶつかった。」

桐島 龍(きりじま りゅう)とは

学年で1番喧嘩が強く、なぜか学年で1番頭がいい。

金髪の明るすぎる髪色に、整った顔。

そして、学校1モテる。

しかし私は、桐島 龍が大嫌い。

「えぇ!?いいなぁー!」

「なにが。」

「だって、あの龍くんだよ?」