あれは中学3年の頃、、

私は、受験のため塾に通っていた。

[瑠依ちゃーん!ごめん、今日一緒に帰れない!]

いつも一緒に帰ってた友達が、帰れないといっていたので、

「わかったよー」

そう言って、塾をでた。

もう、寒いなぁ。

秋も終わりに近づいてきて、もうすぐ本格的に受験だ。

なんだか怖かったので急ぎ足で帰ってた。

「ねえ、ねえ。そこの娘!なにしてんの?こんな時間に一人で?」 

金髪でピアスいっぱいつけてて、タバコの匂いがする。

怖い。

「ねえ、ねえ。無視しないでよ!」

誰か、だれか助けて。

「っチ。」

《ボカッ》

頬を殴られた。

痛くて、怖くて、声を出したいけどだせなくて。

「俺と楽しいことしねぇ?」

「ごめんなさい。やめてください。」

「答えになってませんよー?」

ニヤッと気持ち悪い笑い方をして男は私に触ってきた。

「仲間呼んでいー?」

嫌っ!

私は、首を横にふることしかできなかった。

「じゃぁ、2人で楽しんじゃう?」

嫌っいや、いや、、やめて。

「おい、泣いてんじゃねぇよ。
泣きやめ、クソガキ。」

今度はお腹を殴られた。

いっこうに泣き止まない私を見て、そいつは、また殴ってきた。

お腹。顔。足や腕まで。

「い、、痛い。や、、め、て、くだ、、さい。」

「なになに?もっとしてください?」

いや、もう嫌。

怖いよ。誰か助けて。

お母さん、お父さん。

「おい、やめないか!」

警察だ。誰かが呼んでくれたのかな。

「っ、くそっ」

男は私に蹴りを入れて去っていった。

「大丈夫ですか?」

大丈夫なわけない。

でも、安堵で涙が出てきた。

「警察署へ行きましょう。」

「、っいった!」

激しい痛みが体に走った。

ちょっとでも体を動かそうとすると
なんともいえない激痛が襲ってきた。

「救急車呼びますね」

それから、病院へ運ばれ、骨は折れてなかったものの、打撲はたくさんしてた。

絶対打撲しないようなとこも打撲してた。

骨折じゃないのが奇跡としか言えなかった。

でも、顔は傷だらけで、深く切れてるとこもあった。

お母さんとお父さんが駆けつけてくれて泣いていた。

お医者さんは、精神的なダメージのが
大きいから、これからカウンセリングとかしてなおしていきましょう。

とかなんとか、言ってた。

その事件以来、金髪でヤンキーっぽい格好の人を見ると、震えがとまらなかった。

だから、ヤンキーはみんな嫌いなんだ。

好きにはなれない。