夏の空は甘くて、苦いとびっきりな出会いを求めて…バゴォ、突如あたしの頭の上に固い物があたった。「いったぁ~」「お前…俺の話聞いてる?」「はぇ~?」あたしはむくっと起きあがると今あたしがおかれてる現状をはっきりと理解した。教科書を持ちながら睨みつけている幼なじみの櫻井遥斗。あっ…、そっか…今は…「せっかくお前のためにテスト勉強してあげてやってんのに、寝てるとかありえねーぞ?奈々?」「アハハハ…」あたしの名前は星川奈々。いまはあたしのテスト勉強対策。「そもそも無理何だよ、合計点数450点以上なんて…」「余裕だろ」遥斗は頭も良くて女子にもてもてなんだよね…、憎らしいほどそれに比べてあたしは告白経験0頭も悪い…「うわぁーー、わかんねーし!!」教科書を投げてばたっ!!とよこになる。