ーーー逸輝sideーー
毎朝俺はこの時間が何よりも嫌いだ。
何でかって、それは香水臭い化粧がケバい好きでもない女達に囲まれるから。
……でも、学校では仮面を被って素を偽っているから何も言えないし。
「はぁ………」
又囲まれるのかと思うと、ため息が出てくる。
そんな事を考えていても、学校には着いてしまうわけで。
校門を通ると途端に女達が周りに群がる。
でも、いつもと今日は違った。
ふと周りを見てみると瑠奈が綾野と佐山と話しながら、歩いているのが見えた。
瑠奈を見ていると目が合う。
すると、睨まれ逃げる様に校舎へと佐山達と入って行った。
それを見ていて、思いつく。
「フッ、放課後が楽しみだな」