「〜逢えなくても〜〜♪」
これをアカペラで歌うのは少し難しいんだよね。
でも、やっぱり歌うのは楽しいなぁ〜♪
「〜〜♪〜♪〜〜♪」
サビが歌い終わり逸輝にニコッと微笑む。
……ふぅ。
これで逸輝は大丈夫かな⁇
あたしは逸輝の方を見ようとしてうつむいた顔をあげると。
ーーーチュッ
何故か目の前にはどアップの逸輝の顔が。
あれ、なんで逸輝がこんなに近くにいるんだろう⁇
それになんか唇に柔らかいモノが……
………⁉
もしかしてあたしキ、キスされてるの⁇
そう思ったときには逸輝はあたしから離れていた。
何が起こったのか分からずに動けずにいると、また近づいてくる。
「あの時より上達してんじゃん。そのご褒美な⁇」