「………そういや、さっきの電話って」
「あ、あれ⁇気にしないでー⁇」
思い出すだけで苛立ってきた。
でも逸輝が、なんか勘違いしてそう。
「あ、一緒に帰らないって逸輝に言ってた訳じゃないからね⁇」
先にそう言えば。
「んー、それは分かってる」
苦笑いでそう言うから、誰に電話してたのかも予想は付いてるみたい。
「………あ、見て逸輝」
「ん⁇どうした瑠奈」
「夕焼けが綺麗だよ‼︎」
ふと校門の方を見たらとっても綺麗な夕焼けが。
逸輝と2人で暫くそれを眺めていると。
「………なんかさ。前にもこんなことあったよな」
「………懐かしいね。まだそんなに経ってないけど」
こんなに綺麗な夕焼けを見たのは、南棟に呼び出されて歌わされた時以来。