ーーーブチッ!!!
「………ほんとに何なのアイツ。意味わかんない、勝手に泣けば⁇」
溜息と共に教室に入ろうと振り返ったら。
あたしの目の前にカナーリご機嫌斜めな逸輝くん。
………あ、ヤバイやつだこれ。
「………えーっと、とりあえず教室に入れてくれません⁇」
「………それは出来ないなー⁇」
………デスヨネー。
「………あ、あははは」
「………さてと。瑠奈ちゃん」
「な、何でしょう⁇」
逸輝がニッコリと笑って近づいてくるんだけど。
目が、目が笑ってないんですよ逸輝くん‼︎
思わず逃げるように後ずさる。
「瑠奈ちゃんどこ行くのかな〜⁇」
「………ひぃっ⁉︎」
ガッチリとロックオンされた私はジリジリと後ずさるけど。
「………つかまえた。さて、もう逃げられないぜ⁇瑠奈ちゃん♪」
あっという間に腕を掴まれて。
「さてと。ちょっとお話しようか⁇」
「………あ、あううう………」
私は逸輝に従うしかなかった。
そのまま逸輝にベランダの端っこまで連れてかれて。
「お前には色々と聞きたい事があるんだけど、その前に。体調は本当に良くなったんだよな⁇」
「………なりました、もう元気です」
逸輝の声のトーン低いぃぃぃ!!!