さて、どうしたものか。
タイミングが見つからない。
でも、早くしないと気付かれちゃうし。
「そう言えば、この2日間逸輝ずっと不機嫌だよね」
悠斗くんがそう言うと、海斗くんはケラケラ笑って逸輝をからかい始めた。
「だって、瑠奈ちゃんと喧嘩してた時より不機嫌だもんな〜‼︎」
……そうなんだ。
って、出るタイミングココじゃない!?
「……へぇ、そうなの⁇」
後ろから声を掛ける。
「そうなんだよ!!!マジこいつの様子見てて面白いぜっ‼︎」
海斗くんは何も気付かないで話の続きをしてくれた。
「それは見てみたかったな〜‼︎」
なのでこっちも普通に続ける。
「……海斗、お前誰と話してんの⁇」
おっと逸輝は気が付いたみたい。
「……は⁇美那達じゃねーの⁇」
「……海斗、あたし達今は声出してなかったよ⁇」
美那に言われて、海斗くんは気が付いたよう。