「逸輝、ずっとそればっかだね」
「瑠奈ちゃんに聞かせてやりてー‼︎」
なんて海斗くんが爆笑してるのをこっそりと角から覗き見る。
……海斗くん、あたしバッチリ聞いちゃってます。
みんなの死角のところからコッソリ近付いて普通に話しかけてみようかな。
意外とそれでも充分驚いてくれそう。
……予鈴が鳴ったらこっち来ちゃうから早めにしなきゃだしそれで良いや‼︎
さーてと、コッソリ近付いちゃいますよ‼︎
5人の死角となる場所からコッソリと近付いて行く。
「……そう言えば、いつ仲直りしたの⁇」
「あ、それは思った。瑠奈に聞こうとしても寝込んでるし聞けなかったのよね〜」
莉麻と美那が逸輝に聞く。
なんかあの2人が逸輝に話し掛けるの見るのってあんまり無いかもな〜。
「……………あいつがぶっ倒れた後」
なんか逸輝さん不機嫌ですね。
そして、なんか答えるのに随分と間があった気がする。
……面倒くさいとか思ったんだな逸輝。
「そうだったのね、何にせよ良かったわ仲直りしてくれて」
「瑠奈が元気無いと困るもんね」
……莉麻と美那は嬉しいことを言ってくれますな。
