その日からあたし達は全く話さなくなる。
あたしが悪いって分かってるんだけど。
逸輝に謝ろうとしても、あたしが避けられちゃうんだ。
だから、避けられないように捕まえて謝ろうとしたんだけど。
……思いっきり無視された。
なんだか、ここまで来ると笑えてくる。
「瑠奈、大丈夫⁇」
「え、何が⁇」
「……逸輝くん、まだ謝れてないんでしょう⁇」
美那達には相談したから知ってるんだ。
「うん、避けられるし無視されるし。なんだか笑えてきちゃう」
「……そんな事言っても身体には出てるじゃない。食欲ないんでしょ⁇」
莉麻に言い当てられてしまう。
「……まあね。でも、今は待つしかないでしょ⁇」
「……大丈夫だよ、瑠奈。男の子って案外直ぐに機嫌治るから」
妙に説得力のある事をいう美那は、経験があるんだろうか⁇
「……海斗くんとあるんでしょ、美那」
「あははは、そうだよ。よく喧嘩するからね」