「意味分かんねーのはそっちだろ⁉︎じゃあ何で言えねーんだよ‼︎」
さっきまで楽しかったのに。
「……バイトだったの‼︎これでいいんでしょ⁉︎」
「バイト⁇テスト中もとか、信じられるわけねーだろ⁉︎」
普通に話して笑ってたのに。
「体調崩して行けなかったから交代したのよ‼︎」
本当は喧嘩なんてしたくないんだけどね。
「体調崩すってテスト直前の事だろ⁉︎」
「そこも休みたかったけど、稼ぎ時だからってダメだったのよ‼︎でも、体調崩しちゃったから……」
アレ、なんでだろ⁇涙出てきちゃった。
あたしが泣いていいわけないのに。
「……それにバイトだったって、普通にいっても逸輝。拗ねるんでしょ⁉︎」
だから、上手いこと言えないかなって考えてたのに。
「……もういいよ‼︎逸輝の馬鹿ぁ!!!」
あたしは走って逸輝から逃げた。
あたしがいけないって分かってるのに。
……何やってるんだろう。
頭ではちゃんと分かってるのに涙は止まってくれなくて。
ポロポロと溢れる涙。
「……ヒック……止まってよ……」
あたしは泣きながら家に帰った。