そんな事はこれっぽっちも知らないあたし達はカフェを出て、集合場所へと向かっていた。
「あ〜、美味しかった♪」
「………よく2つも食べれたな。朝は食べないって割には」
「え、何でそれ知ってるの⁉」
「悠斗と海斗から聞いた」
「悠斗くんと海斗くん⁇……莉麻と美那が2人に話したのね」
「そうだろうな。でも、瑠奈はホントに朝は食べないのか⁇」
「うーん、こういう旅行みたいのに来ると環境が変わるからか身体が受け付けなくなるの」
「………普段は食べるって事か」
「うん、基本的にはね〜」
「瑠奈も大変だな」
「え、何が⁈」
「………いや、なんでも無い」
なんてはぐらかされてしまった。
………まあ、いっか。
そして、ある事にあたし達は気が付いた。
「………ね、なんか………」
「………ああ、瑠奈も気付いたか」
「うん。なんか凄く視線を感じる」
「なにか、やったか瑠奈」