そう言ってなかなか何処に向かってるのか教えてくれない逸輝。
しばらくして。
「………ついたぞ瑠奈」
逸輝が連れてきてくれた場所とは。
「ここって、昨日来た……」
「そ、昨日来た神社」
あたしが昨日迷子になった、逸輝と喧嘩したあの神社。
「縁結びの神社だろ⁇ここって」
「うん、そうだけど………」
「昨日は迷子になったからちゃんとまわってないだろ⁇だから、もう1回ちゃんとまわりたいんじゃないかなと思って」
「逸輝………ありがとう♪」
逸輝に笑ってお礼を言えば、クシャクシャと頭を撫でられる。
そして、手を繋いでゆっくりと歩き出すあたしたち。
お参りをして、今度はゆっくりとあの岩を探してみる。
少し行ったところで、ハート型をしてる様に見える岩を見つけた。
「ね、アレじゃないかな⁇」
「ああ、俺もあれだと思う」
「……あれ⁇でも、此処って………」
「昨日、此処で話してたよな……⁇」