「はいはい、瑠奈に逸輝くんが言ってたんだから、ちょっと変えたってあたしは驚かないわよ⁇」
「ちぇ〜、少しは驚いてくれたっていいじゃんかよー美那‼」
………な、なるほど、こうやって流せば良いのか‼
次は流せるようにならねば!!!
「さて、行きますか⁇」
「そうだな。行かないと時間なくなるし」
「じゃ、行きますか〜‼」
そう言うと、逸輝はあたしの手を、悠斗くんは莉麻を、海斗くんは美那を掴んで歩き出す。
そして、逸輝達に群がっていた女の子達の前を通り過ぎる時に。
「彼女達ととまわるので。邪魔はしないでくださいね⁇」
なんて去り際にそう言ってニコリと微笑んだ逸輝。
あたしは、彼女達に曖昧に笑ってぺこりとお辞儀をした。
そして、外に無事に出たあたし達。
「良かった〜、何にも無くって‼」
「瑠奈ちゃんには誰も勝てないでしょ」
「本当に凄いよね、成宮さんって」
「でも、無自覚なのよね………」
「天然だしね。瑠奈ってホントにズルいんだから………」