「あれ⁇荷物はどうしたの⁇」




悠斗くんはあたし達が荷物を持ってない事に気がついたみたいです。





「………え、あ、ああ。もうバスに乗せちゃったのよ」




ボーッとしていた莉麻がそれに答えると。





「へー、そうなんだ」




悠斗くんは納得したように頷いた。





「先に荷物積んで来るようにさっき先生に言われなかったの⁇」




すると、美那が疑問に思ったのか海斗くんに聞いている。





「言われてね〜よ⁇なんなんだよー、いや、でも助かったわー‼」




なんて拗ねたように海斗くんは答えると荷物を置きに行こうとする。





「多分今行っても女の子達にまた囲まれちゃうから、もう少ししたら行ったらどう⁇」




今にも荷物をバスに乗せに行こうとする逸輝達3人にそう教える。





さっきまで逸輝達を囲んで居た女の子達がバスの方に向かうのを見ていて良かったかもしれない。





「さんきゅ。瑠奈」




「ふふふ、いいえー♪」




逸輝にお礼を言われて少し嬉しくなった。





「そろそろホール行かないとあたし達はヤバイかもね」




「ほんとだ、この時間で荷物持ってないのにホール居ないってなると怒られそうね」




「じゃあ、あたし達はもう行くねー」




逸輝達と別れてホールに入り、先生に報告してクラスの所に行く。