「決まりはなくても、俺が迷惑なんだよ」




「なんなのよあんた‼ここはあんただけの場所じゃないでしょ⁉」




思わず叫ぶ様に言ってしまったあたし。




そこであたしは辞めとけば良かったんだ。





「フーン、お前もしかして俺の事知らないの?」




そう聞かれて、あたしは頷く。





「知らないけど、なに⁇」




「俺の事知らないやついたんだ」




「あんたって自意識過剰なの?良いとこ何もないじゃない」




フンと鼻で笑って言ってやる。





「……そんな口この俺に聞いていいと思ってる?」




「何言ってるの。良いも何もホントの事でしょう」