軽く触れるだけのキスだけど。
ずっとお互いの気持ちがこもってる様なモノだった。
「さすがに戻らねぇと本当に集合時間に間に合わなくなるな」
「………本当だ」
「ほら、立てるか⁇瑠奈」
「ふふふ、脚を捻った訳じゃないから大丈夫よ⁇」
手を差し伸べてくれる逸輝に笑いながら言いつつ、無視する事も出来なくて。
手を借りて立ち上がると、そのまま手を繋いで莉麻と美那達が待つところまで戻る。
2人でたわいの無い話をして盛り上がりつつ、帰って行く。
「………あ、………瑠奈っっっ!!!」
「瑠奈ッッ!!!」
莉麻と美那はあたし達をみると駆け寄ってくる。
「莉麻、美那!!!」
「もう、馬鹿瑠奈ッ!!自分が方向音痴なの分かってるでしょ⁉」
「ごめんなさい………」
「すっごく心配したんだよ⁉良かった無事で………」
………莉麻達に怒られ、とても心配させてしまったみたいです。