ーーーガチャ。
屋上の扉を開けて、キョロキョロと辺りを見回す。
「あ、あの人かな⁇」
誰かを待っている様な1人の男の子がいるのを見つけた。
「あの、貴方がこれを⁇」
一緒に持ってきた箱を見せて声をかけてみると。
「あ、そうです。僕です」
「そうですか。待たせてしまいごめんなさい」
気がついたのが遅かったからなぁ〜。
そう思いながら、謝ると男の子が慌てて首を振った。
「いえっ‼突然ですみません!俺、6組の坂田海斗って言います‼」
何故か突然自己紹介をされた。
まあ、実際この人の事知らないけども。
「成宮さんの事が好きですっ‼付き合って下さい‼」
自己紹介した勢いのまま告白され、ビックリする。
「えっ、えっと……」
どうしよう、すっごく期待した様にみてるよ。
「その……ごめんなさい」