「藤田くんありがとう」
「いえいえ、覚えてただけだから」
あたし達は恋愛成就で有名な神社に向かってます。
なんであたしが藤田くんと話してるのかというと、単純にお互い話し相手が居ないから。
「瑠奈ちゃんって好きな人居るの⁇」
「え、と、突然どうしたの⁇」
「次に行くところって恋愛成就の神社だからさ。瑠奈ちゃんは居るのかなって思って」
「あはは、そうだよねー」
ちょっと一瞬だけ、変な事考えちゃった。
「うん、そうだよ。居るの⁇瑠奈ちゃんは好きな人が」
「………えっと、好きな人は……」
え、コレって言った方が良いの⁉
それとも黙ってた方が良いの⁇
上手くはぐらかしておいた方が良いかな⁇
「好きな人は⁇」
……………ええい、どうなるか分からないけど‼
もうなるようになっちゃえ‼
「………居るよ」