「ゴメンゴメン。……で、誰の事をそ〜んなに熱心に見てたの⁇」
「……べ、別に誰の事でもいいじゃん‼」
「そんなこと言ってますけど、お顔真っ赤ですよ⁇瑠奈さん」
「………う、うぅ」
「ま、瑠奈の事だから夏野くんにでも見惚れてたんでしょ⁇」
「………う、うるさいなぁ」
「その様子じゃ図星みたいね」
「…………」
「あ、居た。お前等もう他の奴ら次のとこに行ってるぞ⁇」
「美那、瑠奈ちゃんもう皆行っちゃってるよ‼」
「え、嘘。………あ、本当だ‼海斗、夏野くんありがとっ‼」
「………あれ⁇いつの間に……。逸輝、海斗くんありがとう」
散々美那にからかわれていたから皆が移動してるのに気が付かなかった。
美那が海斗くんと並んで歩いてるので必然的にあたしは逸輝と歩く事に。
「……瑠奈ちゃんなーにやってたんだ⁇」
「え、美那に虐められてた」
「随分とザックリっつうか、直球な返答だな」
「……うーん、じゃあなんて言えば良いかなー⁇」
「俺に聞くなよ。瑠奈じゃねえから分からねえよ」
「あはは、ですよねー」
