そんな事になるのを知らないあたしは呑気に莉麻達と話していた。





「ねーねー、ずっと気になってたんだけどさ。いつから2人は付き合ってたの⁇」





「……なによ突然」




「ホントに突然だね〜」




「いいじゃん、いいじゃん‼教えてっ⁇」




「……ふふ、分かった分かった」




そう言うと、莉麻は悠斗くんと付き合うまでを話してくれた。





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「悠斗くんってホントに優しいんだね‼」




「ふふ、そうね」




「でも、良かった〜‼」




「……良かったって何が⁇」




莉麻が首を傾げる。





莉麻はあたしのアレがあってからずっとあたしの事ばっかりだった。





あたしにアレが起こる前から自分よりもあたしの事ばっか心配してたけど、それ以上になってしまった。





ずっとそれがあたしは哀しかったの。





あたしの事を心配してくれるのはとっても嬉しいけど、莉麻には自分の事も大切にして欲しかった。





そんな事今まで言えなかったけどね。





莉麻には沢山迷惑掛けてしまってるから。





だからせめてあたし以上に大切な人を、大好きな人をつくって欲しかった。




それも、莉麻を1番に大切にしてくれる人が現れて欲しい。




ずっとあの時から願ってた。




それが叶って嬉しいし、幸せそうな今の莉麻を見ててあたしまで嬉しくなる。





だから、良かったって言ったんだよ⁇