「…………(うぅ……逆になんでさっきまで平気だったのか分からないよーー‼)」
美那と海斗くんが何て言ってたのかも覚えてない。
どうしよう、どうしよう…………!!!
でも、頑張らなきゃ逸輝に迷惑かけちゃうし……。
ここは覚悟を決めないと…………‼
……アアァァァァ。でも、やっぱり無理だよーーー!!!
1人でプチパニックになりかけていると。
「……瑠奈、俺たちの行く順番だぞ⁇」
「ぅえっ⁉は、はひっっ!!!」
逸輝に声を掛けられて驚き、思わず飛び上がって返事をした。
そのせいで声が思いっきり裏返って噛んでしまった。
……うう、穴があったら入りたい。
「ほら、瑠奈行くぞ⁇」
そう言って逸輝は先に歩いていく。
「……え⁉ち、ちょ、ちょっとまって……‼お、おいて行かないでっ……」
あたしは少し前を歩いている逸輝に半泣き状態で追いかける。
逸輝に追い付くと、先生から渡されたライトを持って待っていてくれた。
「俺も流石においていくほど鬼畜じゃねえから安心しろ」
「……ありがと、逸輝」
「ん。じゃ行くぞ」