でも、なんであたしにわざわざ声かけてきたんだろ⁇





逸輝自身あたしみたいに女の子達に囲まれて誘われてたのに。





あたしがその理由を知るのはもう少し先の話。





そして逸輝があの時にあたしの周りにいた男の子達を睨んでいた事を知るのもまだ先。





「瑠奈、いつまでボーッとしてるんだ⁇」




「……えっ⁈な、何が⁇」




逸輝があたしの顔を覗き込む様に伺ってくる。





あたしはそれにびっくりしたのと、恥ずかしいのとドキドキするので顔が熱くなる。





そんなあたしの様子を見て、逸輝はクスっと笑うと。





「ほら、行くぞ。ペア組んだ奴はあっちに並ぶんだってよ」




そう言われて逸輝の見た方をみると、先生がペアの人を並ばせていた。





『全員組んだかー⁇組んだ奴からココにてきとーに並べー‼』




……てきとーって。それで良いんですか先生。





先生に苦笑しながら、逸輝とそこに並ぶ。