「いい⁇箱根にいる間に王子に告白するのよ‼」
莉麻があたしにそう命令形で言ってくる。
あたしは美那に助けを求めて視線を送るが美那は、
「ふふ、いいじゃない♪瑠奈、頑張れ!!」
………美那まで敵にまわってしまった!!!
これはもう、負けを認めるしかない。
あたしにはこの2人に勝つ術を持っていません。
出来るなら誰かあたしにこの2人に勝つ術を授けて下さい。
「いい⁉瑠奈、返事はっ⁈」
まるで暴走したうちのお姉ちゃんを見ているようだ。
そんな事を思いながら莉麻達に渋々返事をした。
「………ハイ……」
「「まずはとりあえず、アピールするのよっっ!!!」」