「まったく………あ、莉麻制服似合ってるね」
「ホント⁈ありがとー!瑠奈も制服似合ってるーー!!!」
お互いに制服を褒め合いながら学校へと歩いていると。
「そういえば、今日の入学式の新入生代表挨拶って瑠奈がするんでしょ⁇」
莉麻が話を入学式へと変えた。
「うん、ホントはやりたくなんかないんだけどねー」
うなづきつつ入学式の事を考えて憂鬱になる。
思わずため息を吐けば莉麻がやれやれと呆れた様に首を振る。
「そんな事言わないのー。入試の成績トップの人が毎回挨拶するんでしょー?」
「まあ、そうだけど……」
「それが今回は瑠奈だったんだから文句言わないの‼」