「………変な奴。」
そう言って笑う逸輝からやっぱり目が離せなくなった。
「流石にもう帰らないとな」
「あ、うん。そうだね」
ダメダメ。しっかりしなきゃ‼
逸輝に返事をしながら、意識を戻す。
「なら、送ってく」
「ぅえっ⁇」
逸輝、今………送ってくって言った⁇
「え、い、いいよ‼大丈夫だよ」
嬉しいけどそこまで学校から家までは距離がないし、大丈夫なはず。
それに、流石に送って貰うっていうのは………逸輝に申し訳ないし。
そう思って断ったのに。
「何言ってんだよ。大丈夫な訳無いだろ」
「大丈夫だもん‼」
「どうするんだよ、帰る途中で変質者に襲われたら」