――――――……っ。





目を開けた時には、見慣れたベッドの上だった。




“なんだ、夢か…”なんて思ったけど、部屋の少し空いていたドアから、美樹ちゃんの両親が見えて、 “あぁ。夢なんかじゃない”と知った。





「璃姫さま、起きられたのですね。」




使用人が来て、冷たいレモンティーを運んできた。




「大変でしたね…。亜姫さまと美樹さんがぶつかって気絶してしまうとは。」





「えっ…?」






使用人に話しを聞くところによると、


“2人は遊んでいたら、ぶつかって頭を打ち、気絶した。”


ということになっているらしい。





(違う。あれは…)







私はすぐに、亜姫の部屋へと走りだした。