「…」


「ねぇ、凛ちゃん」

「…」


「凛ちゃん」


「…」


「凛ちゃん!!!」


わざと無視していたのに、ハチミツは鼓膜が破れそうなくらいの大声で名前を呼んでくる。


「…なんですか」


「凛ちゃん、冷たくない?」


「当たり前です。朝から一番会いたくない人の顔、見ちゃったんですから」


「…オレ、もしかしなくても凛ちゃんに嫌われてる?」


「まぁ、そうですね」


「何で?オレ、何かした?」


「人が嫌がることしかしてないですよ、あなたは」