「いるっ!!ありがとう、凛ちゃんっ!!」

凛ちゃんからクッキーを受け取ると、嬉しすぎて凛ちゃんにぎゅうっと抱きつく。


「…せんぱ、い…?」


そんな、凛ちゃんの驚いた声と共に、ほのかに甘い香りが届いた。


「このクッキー、いつ作ったの?」


「えっと…3、4限です」


「凛ちゃん、甘い匂いがする…」


「…そうですか?」

「うん。食べちゃいたいな…」


もちろん、凛ちゃんを。


「え…?」


瞬間、腕の中でピキッと固まってしまった凛ちゃん。