「…まぁ、そうですけど、、、」


「あのね、あたし昨日まで陸の彼女だったの」


陸…?


あ、先輩のことかぁ…


「あ、えと…知ってます」


大群の中でも、その容姿でだいぶ目立ってたし…


「そう。なら、あたしの言いたいことは分かるわよね?」


「…分からないので、教えてください」

本当は、ものすごく分かるけど…


「何なの?!あんたっ!いい加減にしなさいよ!!」


そう叫ぶと、女の人はあたしに手をあげてきた。


ーパシッ


だけど、その手を楽々と掴むと、


「教えてくださいって言っただけなのに手、上げるなんて最低ですね」