「2人って、やっぱり仲良いですよね。」


「いや、そんなことないと思うけど…」

「なんか、兄妹みたいで羨ましいです」

「兄妹…?」


「はい。私、歳がちょっと離れたお兄ちゃんが1人いるだけなので」


「…そうなんだ」


オレが知らなかった凛ちゃんのことを知れて、つい口元がにやけてしまう。


「…先輩は?」


「へ…?あぁ、オレは弟が2人」


「弟なんですか!きっと先輩みたいに可愛いんだろうなぁ…」


「いや、全然可愛くないって。生意気だし…っていうかオレは凛ちゃんに『可愛い』って見られてたってこと?」