「でも、あたし、先輩に合わす顔ない…」



一緒にいたくない、なんて言っちゃったんだもん…



「大丈夫だって！…っていうか、」



「…？」



「先輩の方から、来てくれたみたいだけどね」



彩が、そう言うとほぼ同時に



「凛ちゃん…っ！!」


向こうから走ってきた先輩に廊下の真ん中で、ぎゅう…っと強く、抱き締められた。



「あ、あの…？」



先輩、心臓バクバクいってる…。