じゃあ、と小さく頭を下げると凛ちゃんはオレに背を向け、歩き出してしまった。



すぐに追いかければ追いつけたはずなのに、オレは動けなかった…。





＊＊＊＊＊



ー屋上。



「はぁ…」



あの後、しばらくの間、そこから動けなくて。



急いで学校に行ったつもりなんだけど、当たり前のように遅刻して。



途中から授業を受ける気も起きず、屋上で一人、サボってる。



「…ため息ばっかうるせえな」



「一樹!?何で…」



急いで体を起こすと、一樹からコーンポタージュを渡される。