その、甘い言葉に顔を上げると、



ーちゅっ



「凛ちゃん、大好き」



キスが、降ってきた。



「せ、せせせんぱい…っ!!」



「…ダメだった?キス」



「そ、うじゃなくて…人、いるのに」



少ないとはいえ、人は通ってるわけで。


…しかも、あたしたちの方を見ながら。


「じゃあ、いないとこでしよっか?」



それならいいよね?と、笑顔の先輩。



「ダメです…っ!そんなこと言う先輩は嫌いですっ!」



まだ、手をつなぐことすら慣れたわけじゃないから。