「間接キスだって、気づいてる…?」



「…へ?」



間接キス…?



何のこと?



「…もうダメ、我慢できない」



「えっ…んっ!」



いきなり先輩にぎゅうっと息苦しいほど抱き締められ、唇には柔らかい感触がして。



「昨日のご褒美、いいよね?」



先輩の顔が、すごく近くにあった。



もしかして…というかもしかしなくてもあたし…



先輩に、キス、されてる…?



「…いい、よね?」


脳内が慌てまくってるうちに先輩に確かめるように尋ねられ。