[凛サイド]



ー翌日の昼休み。



今日も、あたしと先輩は屋上でご飯を食べています。



「…ごちそうさまでした」



そっとお弁当箱の蓋を閉め、バックからラッピングしたあるものを取り出して、抹茶オレを飲んでいる先輩の方へ体の向きを変える。




「あの、先輩」



「ん?どした?」



「…昨日の、お礼です」



「…昨日の?」



「…はい。勉強教えてもらったお礼です」



「…いいの?こんな豪華なものもらって」



そう言う先輩の視線の先には、あたしが作ったガトーショコラ。