「…そういえば、陸くん、今日は何の用事で?」



「…先輩に、数学教えてもらうのっ!お母さん、もう、あたしの部屋行っていいよね?!」



いつまでも先輩をキラキラした瞳で見ながら話すお母さんに呆れて、先輩の腕をつかむ。



「凛ちゃん…っ?!」



先輩の声も無視して、階段を駆け上がった。