「…いや。怒ってるけど、凛ちゃんに、じゃないから」


「…そうなんですか」


「うん。…凛ちゃん、行こっか?」


そう言って差し出された手を取りながら、


「…はい」


頷くと、先輩は、向日葵のように笑った。



*****


ー映画館。


「先輩、やっぱり先に予約しておいて良かったですね!」


「うん。…そういえば、これから見る映画って、どんな話?」


ちゅー、とジュースを飲みながら、あたしが買ったパンフレットを指差してる、先輩。