だからこそ、私はあんなにも男に惹きつけられた。 男は透き通るような白い肌をしていた。 神秘的な瞳を持っている。 なにより、絵を見て足が無いと当てた。 男は私を人魚だと暴いたのだ。 そんなことが出来るのは、あの烏帽子の男以外にはいないと。 今にして思えば、あの頃から既に私の思考回路は正常でなかったのだろう。