海先輩の室はいかにも
男の子って感じの部屋で
部屋の中は海先輩の匂いで
いっぱぃだった

海先輩に包まれてるような感じが
して、ほんとは幸せだった

部屋にはいってからふたりとも
ずっと沈黙のまま

なんだか気まずい

こんなときなんて話せばいいのだろう

時計の針の音が部屋の中に
響き渡る

その音があたしたちの間に
流れている空気の重さを
伝えているようだ