「コラァー、夏恋!美咲!優馬!
お前ら全員、新学期初日から遅刻する気かァ!?
さっさと急げ、バカヤロー!!」
春休み明けの始業式の日の朝。
閑散とした街に1人の青年の怒声が響き渡る。
もちろん、そんな怒声に負けず、2人の美少女と1人の美青年の声も出る。
「えー。そんなに朝から怒らなくていいでしょ!?あたし達だって結構早く準備して出てきてるんだから!!」
「そうよ。夏恋の言うとおりよ。
隼斗、朝から怒りすぎ。
うるさいし、近所迷惑だわ。
それに、そんなに怒ってたら、隼斗、若いうちから白髪とかシワが沢山出て、イケメンじゃなくなって、女の子にもモテなくなるわよ(笑)?」
「そうそう。隼斗は短気だし、怒りっぽいし、せっかちだよ。女の子にはもっと優しく、心を広くしてなきゃ、オレみたいにモテないよ(笑)?隼斗は、普通にオレと同じくらいイケメンなんだから(笑)」
ピキピキっ。
「うるせぇ!夏恋、美咲、優馬!
特に優馬!お前、後からしばき倒すぞ、コラァ!お前ら、今、何時なのか知らねぇのか!?
あと15分で始業式始まるっての!!!!!!」
「………。ってええええ!?
ギャー、急がなきゃ!!!!!!」