「思わねぇよ」

俺がそう言うとひよりはこう言った。

「わたしね、竜我のにおい好きなの。だから、竜我のベッドがいいなぁ。って思って・・・。ごめんね。気持ち悪いよね。」

しゅん、と小さくなるひより。

いや、どこに気持ち悪くなる要素があんだよ。

今すぐ抱きしめたい。が、そこは我慢した。

「気持ち悪くねぇよ。ほら、行くぞ」

そう言ってひよりの手を引いて俺の部屋に行った。

行くって言っても隣なんだけどな。


「なんか懐かしい感じ」

ひよりがそう言った。

なんでだ?

「毎朝来てるでしょ?でも、この部屋懐かしい感じがする。」

そう言って微笑んだひよりは究極にかわいかった。

「俺、眠い」

嘘だ。本当は全く眠くない。

逆に目が開きすぎて困ってるくらいだ。