「あれぇ?もしかして、姫岡ひよりちゃん!!?」

ヤンキーさんの後ろから顔を覗かせた男の子がわたしを見ていった。

「えっ!!?まじで!!?竜我!ひよりちゃんだぜ!!?」

もう一人、ヤンキーさんの後ろから顔を出した。

なんでわたしの名前知ってるの!!?

「もしかして、その横にいるのは美玲ちゃんと、遥ちゃん!!?」

しかも遥と玲ちゃんの名前も知ってるの!!?

怖い・・・。かなり・・・。

みんなだってそうでしょ!!?

赤い髪の人と、青い髪の人だよ!!?

赤と青だよ!!?

絵の具じゃないんだから!!

「あっ、もしかしてなんで?とか思った??」

しかもエスパー!?

「ごめんなさい。わたし達急いでるんで。」

遥がそう言ってわたしの腕を引っ張った。

赤い髪の毛のひとが、わたし達にひらひらと手を振っているのが見えた。