ひよりに似ているだけあって綺麗といわれる部類に入るのだろうか。


「あの人は・・・」

そうひよりが聞く。

あの人？

「あぁ。別れたわよ、もちろん。あんなカス男」


2人の会話には疑問しか生まれない。


「ていうか、あなたひよりの彼氏？かっこいいわねぇ。わたしあなたにしちゃおうかしら」

俺を見ていうその女。


するとひよりが真っ青な顔を上げていった。


「やめてよっ！あなたのせいでわたしがどれだけ傷ついたと思ってるの！？」

何かが切れたように話し出すひより。

「男の人の事しか考えてなかったくせに！！わたしの事なんて！それに、ゆりのだって！あなたのせいで・・・。」

そこでひよりは言葉を止めた。


「あんたまだその事根に持ってるの？」

はっと笑う女。

その瞬間ひよりの顔が変わった。俺の見たことのない顔。

怒りとか、憎しみとか。言葉に表せない顔だった。

「あの時のゆりのの気持ち考えた事あるのっ・・・」

そして、ひよりはその場にうずくまった。

崩れ落ちたと言った方がいいのか。