「あのね、ひより。あんたも相当かわいいのよ?」

何言ってんの?玲ちゃん?

わたしがかわいい??

そんなの天と地がひっくり返ってもありえないよ。

「玲ちゃん、気を遣ってくれなくていいよ。」

逆に切ない・・・。

「もういいわ。」

諦めたように言う遥。

「そうだね。相手にしたうちらがあほだった。」

ため息をついて玲ちゃんが言った。

ひどいっ!

そんなに言わなくたって・・・!

キーンコーンカーンコーン

「あっ。チャイム鳴った。」

玲ちゃんと遥はそう言うとそそくさと自分の席へと戻っていった。