『あ、さっきはごめんね。」

申し訳なさそうな顔が電話越しでも分かるようだ。

ひよりらしいな。

「いや。別に。それより大丈夫か?」

『うん。大丈夫だよ』

「そうか。で、何で電話?」

一番の疑問を投げかけると、ひよりは言いにくそうに話し出した。

『えっと、今日はちょっと帰れないんだ。遥の家でね、お泊り会をすることになったの。だから、帰るのは明日のお昼になると思うんだ。晩ご飯作れなくてごめんね」

まじか。

あいつらめ。

まぁ、ひよりの事を思ってだろうけどな。

ていうか、晩飯の心配って。

俺子供かよ。


自然と笑みがこぼれた。


「分かった。明日の昼、家で待ってるから。楽しんでこいよな」

『うん!ありがとう!』

そして電話を切った。


今日はひよりの飯が食えない・・・。

結構悲しいな。

まぁ、春達と飯食いに行くか。